イーサリアム(ETH)とは?買える取引所やアップデート内容も徹底解説

blank

イーサリアムはアルトコインのなかで時価総額ランキングNo.1を誇っており、ビットコインと並んで仮想通貨を代表するコインです。

一般的には「仮想通貨」として有名なイーサリアムですが、その真髄は「プラットフォーム」としての機能にあります。

特にイーサリアムに実装されているスマートコントラクトは、人の手を加えることなく契約内容を自動実行するという機能を持っており、今では多くの場所で次世代システムとして採用されています

この記事では「イーサリアムという仮想通貨がどんなものなのか知りたい」、「イーサリアムの詳しい情報が欲しい」、「イーサリアムを買ってみようかどうか悩んでいる」といった考えを持っている方向けに、イーサリアムについて詳しく解説していきます。

  • イーサリアムの基本情報
  • 誕生からこれまでの価格変動
  • 代表的なイーサリアムの特徴
  • イーサリアムの歴史
  • おすすめの取引所

などを重点的に解説していきます。ぜひ最後まで読んで、イーサリアムへの理解を深めてください!

イーサリアム(Ethereum)とは

イーサリアム(Ethereum)とは

まずはイーサリアムの基本から見ていきましょう。

日本で、「イーサリアム(Ethereum)」という言葉を用いる際には「プラットフォーム」を指す場合と「仮想通貨」を指す場合の2つに分けられます。

元々「イーサリアム」とは、カナダ人起業家であるヴィタリック・ブテリン氏によって考案されたプラットフォームのことを指していました。このプラットフォーム内で用いられる仮想通貨をEther(イーサ)と呼び「ETH」と表します。

近年の仮想通貨ブームもあって、日本国内ではイーサリアム=仮想通貨という認識が強い傾向にありますが、元々イーサリアムというのはプラットフォームの名称であったということを押さえておきましょう。

それでは「仮想通貨・イーサリアム(Ether)」と「プラットフォーム・イーサリアム」を詳しく解説していきます。

仮想通貨を指す場合のイーサリアム

仮想通貨を指す場合のイーサリアム(ETH)

まずは仮想通貨としてのイーサリアムから。

「分散型アプリケーション(Decentralized Applications)」を用いたイーサリアムプロジェクト内で利用される仮想通貨として、2014年に販売開始されたのが仮想通貨としての「イーサリアム(Ether)」です。

2021年7月時点で、ビットコイン(BTC)に次いで時価総額ランキング第2位を誇る超メジャー仮想通貨の一つとなっており、仮想通貨で「イーサリアム」を指す場合には、Ether(イーサ)との表現が用いられます。

仮想通貨を指す場合のイーサリアム

引用:CoinMarketCap

また、このイーサリアムを利用する際に発生する手数料はGas(ガス)と呼ばれます。イーサリアムの送金を行う際には、トランザクション承認に必要なデータ計算処理を行う「マイナー」に対して手数料を支払う必要があります。

この手数料がGasであり、トランザクション実行のためには支払いが必須となります。なかなか聞き慣れない言葉ですが、手数料=Gas(ガス)と覚えておきましょう

プラットフォームを指す場合のイーサリアム

プラットフォームを指す場合のイーサリアム

続いて、プラットフォームとしてのイーサリアムについて。

よく知られる仮想通貨とは別に、アプリ開発プラットフォームとしての側面をイーサリアムは持っています。

特に、「分散型アプリケーション(Decentralized Applications)」を動かすためのプラットフォームとして開発されたのがイーサリアムです。

「スマートコントラクト(Smart Contract)」と呼ばれる機能によってこのプラットフォームは稼働し、ブロックチェーン上にアプリケーションを記録したり、契約の内容を保存したりすることが可能となっています。

スマートコントラクト機能の詳細については後述しますが、簡単に解説すると「あらかじめ決められた設定によって自動的に実行されるシステム」のことを指しています。

このシステムを活用し、イーサリアムを用いた「DeFi(Decentralized Finance)」と呼ばれる分散型金融システムのプロジェクトや「NFT(Non-Fungible Token)」と呼ばれるデジタルデータをブロックチェーン上で用いる技術が近年人気となっています。

イーサリアム(ETH)の基本情報

ここでは仮想通貨イーサリアム(ETH)の基本スペックを表にてまとめました。時価総額ランキング2位・発行上限なしという点が通貨としての大きな特徴です。

イーサリアムの基本情報
正式名称イーサリアム(Ethereum)
シンボルETH
時価総額599.5億ドル - 時価総額2位(2021/7/6時点)
発行量約1億1,658万ETH (2021年7月時点)
発行上限上限なし
ブロック生成時間15秒
マイニング量2ETH
承認方式POW(今後POSへ移行予定)
上場時期2015年8月6日
中央機関なし
公式サイト公式HP
公式Twitter公式Twitter

イーサリアムのこれまでの価格変動

続いて、イーサリアムのこれまでの価格変動を簡単に見てみましょう。

イーサリアムの誕生は2015年ですが、ビットコインを始めとする仮想通貨ブームとともに価格は徐々に上昇に向かっていきました。

最初にリリースされたフロンティア(Frontier)時に100円未満だったイーサリアムは、ビザンティウム(Byzantium)リリース後の2017年11月には4万円台を突破しました。

イーサリアム(ETH)の価格変動-その1

引用:CoinMarketCap

さらにイーサリアムは「仮想通貨バブル」の波もありそのまま上昇を続けました。2018年1月には16万円近くまで到達しています。

イーサリアム(ETH)の価格変動-その2

出典:CoinMarketCap

しかし、その直後に起こった仮想通貨バブルの崩壊と2018年3月に行われたG20サミットによる仮想通貨規制によってイーサリアムは4万円台まで大暴落します。

その後も2020年の新型コロナウイルスによる仮想通貨大暴落の煽りを受けて低迷。大きな3度の暴落を経験することになります。

イーサリアム(ETH)の価格変動-その3

出典:CoinMarketCap

その後、”DeFi(分散型金融)ブーム”・”イーサリアム2.0「フェーズ0」実装”・”仮想通貨バブル再燃”などの要素によってイーサリアムは再び大幅上昇。2021年5月には過去最高値を更新する41万円台に達しました。

イーサリアム(ETH)の価格変動-その4

出典:CoinMarketCap

ここまでチャートを用いながら価格変動を確認してきましたが、特にイーサリアムの上昇/下落の起因といわれる代表的な出来事は下記の通りです。

イーサリアムの価格上昇起因
時期出来事
2016年3月ホームステッド(Homestead)アップデート
2016年4月〜The DAOによるICO実行
2017年2月イーサリアム企業連合(Enterprise Ethereum Alliance)発足
2017年10月〜ビザンティウム(Byzantium)アップデート
2019年2月〜コンスタンティノープル(Constantinople)アップデート
2020年7月〜DeFi(分散型金融)ブーム
2020年12月〜イーサリアム2.0「フェーズ0」運用開始
イーサリアムの価格下落起因
時期出来事
2017年6月〜取引遅延&盗難事件
2018年1月~仮想通貨バブル崩壊
2020年3月~新型コロナウイルスの影響による仮想通貨市場の落ち込み

アップデート時に価格を大きく動かしてきた歴史をイーサリアムは持っています。2021年に入ってからも超高騰を続けてきているイーサリアムですが、今後の展開にも注目を寄せていきたいところです。

現状の発行量は約1億1,658万ETHで発行上限もなし

ビットコイン(BTC)と違い、イーサリアムには発行上限がありません

際限なくマイニングが可能である通貨であるため、現在はネットワーク活動に支障が出ないよう、発行量を出来るだけ少なくしていくための取り組みが行われています。

イーサリアムの生みの親であるヴィタリック・ブテリン氏は、PoS導入によって年間200万ETHほどに発行量が削減されるだろうと述べています。

また、イーサリアムリソースを提供している会社であるEthHubは、PoSへ移行した場合の年間発行量は18万~180万ETHになると想定しています。
※2020年時点でイーサリアムの年間発行量は約470万ETH

イーサリアムの2021年7月時点での総発行量は約1億1,658万ETHとなっています。

イーサリアム(ETH)の発行量

出典:CoinMarketCap

マイニング方式はPoWだが今後PoSに移行予定

現在イーサリアムのマイニング方式(承認方式)はPoW(Proof of Work)という方式を採用しています。

一般的に「通貨」という概念に対しては管理組織や中央組織が存在し、あらゆる管理を行っていますが、ビットコインやイーサリアムにはそういった管理者が存在しません。

その管理者不在を可能としているシステムがPoWであり、運用を管理する組織を必要とせずに仮想通貨を機能させています。このPoWにおけるイーサリアムマイニングの「ブロック生成時間」と「獲得量」は以下の通りです。

  • ブロック生成時間…15秒
  • マイニング獲得量……2ETH

ブロックチェーンには過去の取引履歴がすべて記録・保存されており、新たな通貨発行の際も正確にトランザクションを記録し続けています。

しかしこのPoWは「電力の大量消費」という大きな弱点を持っているのが難点。

このマイニング方式では、世界のコンピューターネットワークを24時間稼働させる必要があり、マイナーの増加に伴って今もなお電力消費は増え続けています

報酬獲得のためにコンピューターネットワークによる計算量の競い合いが加熱し、その影響による消費電力増加と、消費電力増加に伴う環境への影響(二酸化炭素排出による地球温暖化)が大きな問題となっています。

この電力問題・環境問題を解決するためにイーサリアムは、PoS(Proof of Stake)という新たな承認方式への変更を進めています。

PoWとPoSが最も異なる点は、報酬が「コンピューターの計算量」ではなく、「イーサリアム保有量」によって決まるという点です。

保有しているイーサリアムの量と保有期間によって報酬が変動するため、過剰なマイニングによる電力消費が抑えられる見込みとなっています。

PoSの採用により、イーサリアムの取引にかかる消費電力が99.95%削減できる可能性があるとイーサリアム財団は見解を発表しているのも面白いところ。

しかし一方で、PoSの導入によって「ユーザーはイーサリアムを蓄え始めることを重視する」との見方もあり、これによってイーサリアムの流動性が低下する恐れがあるという指摘もあるのが難しい点といえるでしょう。

これがあるから人気!イーサリアムの3つの特徴

次世代プラットフォームとして大きな人気を誇っているイーサリアムですが、ここからはその人気の理由を深堀りしていきます。具体的な内容は下記の3点です。

  1. スマートコントラクト機能
  2. dAppsでの開発
  3. ICOに使われることが多い

それでは詳しくみていきましょう。

① スマートコントラクト

スマートコントラクトとは、人の手を介さずに契約内容を自動で実行するシステムのことを指しており、イーサリアムの代表的な機能です。

スマートコントラクトには、イーサリアムのブロックチェーン技術が利用されているために契約内容の改ざんや契約不履行を防ぐ仕組みを持っています。

加えて、人の手を加えずに契約を自動で進めることができるため、人件費をかけることなく取引をスムーズに進められるシステムとして人気を博しています

今では様々な業界から注目を集めており、様々な分野で活躍することが期待されています。

また、このスマートコントラクトの機能を使ったシステムとして「DeFi(分散型金融)」が近年ブームとなっているのも見逃せない点。

DeFi(Decentralized Finance)とは、ブロックチェーン上に構築される金融サービスやエコシステムの総称のことで、銀行や証券・仮想通貨取引所などの金融サービスを、ブロックチェーンを活用して提供することを可能としています。

つまり、あらゆる金融サービスに仲介者を入れることなく、当事者同士で直接やり取りを進めることを可能にしているのです。

これまでの金融サービス、特に決済関係については、カード会社や金融機関が仲介に入ることで、取引履歴の記録や管理などを行っていました。

しかしイーサリアムのブロックチェーン上に管理システムを構築することによって、これまでに仲介に入っていた業者の必要性は失われます。

DeFi市場が拡大することにより、マージンが減り、さらに多くの人がサービスを利用することが可能となります。

さらにイーサリアム上に構築されたスマートコントラクトのプログラムは誰でも閲覧可能なため透明性が高く、第三者による不正が起こりにくい仕様なこともポイントです。

② dApps

スマートコントラクトに続いて、次はdAppsについて。

dAppsとはDecentralized Applicationsの略称で、日本語では分散型アプリケーションと呼ばれています。

スマートコントラクトと同じく、一定の条件が満たされることで特定のプログラムが自動で実行されるという特徴を備えています。

多くのdAppsはイーサリアムのプラットフォーム上で開発されており、開発基盤としてスマートコントラクトを使っています。

また現在では、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨にもこのシステムが用いられています。

このdAppsのプログラムはすべて自動化されているため、人件費を削減した低コストでの運用が可能で、さらには透明性も非常に高く、不正が起こりにくい仕様にもなっています。

こういったメリットからdAppsを運用する企業が増えてきており、アプリ開発に非常に多くの人が参加し始めています

③ ICOに使われることが多い

続いて3つめの特徴、ICOについて。

ICOとは、イニシャル・コイン・オファリング(Initial Coin offering)の略称で、仮想通貨を用いた資金調達方法の一つです。

企業やプロジェクトが新サービスリリースに伴う資金調達のために独自仮想通貨を発行し、その独自仮想通貨を投資家に提供する対価として別の仮想通貨を受け取ります。

このICOにおいては、イーサリアムが用いられることが多い傾向にあり、ビットコインに対抗する要素として大きな重要ポイントともなっています。

以上、イーサリアムがこれだけ人気を集めた主な特徴3点でした。

スマートコントラクト、dApps、ICOという言葉は仮想通貨を調べる際によく見る言葉なので、少しずつ詳しくなっていくのが筆者のオススメ。

仮想通貨用語は最初はかなり難しいですが、慣れると意外とわかってくること加えて、かなり現代風なテクノロジーでもあるので教養としてシンプルに面白いです。

どれも2030年くらいには「常識」と言われる言葉になっている可能性も高いので、ある意味予習気分で学んでみるのもアリかもしれません。

さて、イーサリアムの主な特徴がわかったところで、次はイーサリアム誕生までの流れ・経緯を見てみましょう。

イーサリアムはどうやって誕生したのか

イーサリアムの考案者はカナダ人起業家のヴィタリック・ブテリン氏です。2013年、当時 19 歳だった同氏によってイーサリアムは考案されました。

ブテリン氏が当時公開したホワイトペーパーにはイーサリアムの詳細が事細かに示されており、ブロックチェーンを用いた分散型アプリケーション(DApps)開発のためのプラットフォーム構築が目的であることがすでに公開されていました。

このホワイトペーパーに従ってイーサリアムの開発は進んでいき、2015年のリリースに繋がっていくことになります(リリース後の歴史については、また後に詳しく触れるのでご安心を)。

イーサリアムの誕生の話は以上になります。

次に、目にした人は一度は気になるであろう、イーサリアムとイーサリアムクラシックの違いについて見ていきましょう。

イーサリアムとイーサリアムクラシックの違い

「イーサリアム」の名前を冠している代表的な仮想通貨としてはイーサリアム(ETH)とイーサリアムクラシック(ETC)の2種類があります。

元々この両者は「イーサリアム」との名前を持った一プロジェクトとして運用されていましたが、後述するTheDAO事件によって分裂しました。

現在では「全く異なる仮想通貨」として両者は存在しており、時価総額・価格・発行量などあらゆる点で全くの別物となっています。

「イーサリアムとイーサリアムクラシックの源流は同じである」という点のみを抑えておき、現在の使用用途は違ったものとなっているという点を取引の際には忘れないようにしましょう。

イーサリアムクラシックがどんなものかわかったところで、次はいわば最新のイーサリアムともいえる「イーサリアム2.0」がどんなものなのか見てみましょう。

イーサリアム2.0とは

イーサリアム2.0とは、長年イーサリアムが抱えている「処理速度問題」を解決するためのアップデートです。

先にも触れたとおり、近年DeFiが大きな注目を集め、多くの企業による採用が進んでいます。

この動きに伴って、イーサリアムの通信が混雑し、いくつかの遅延がところどころで発生しています。この問題を「スケーラビリティ問題」と呼びます。

このスケーラビリティ問題を解決に向かわせるシステムが「ETH2.0」です。ETH2.0においては、先に説明したマイニング方式をPoW(Proof of Work)からPoS(Proof of Stake)方法に変更が実行されます。

さらに、「シャーディング」と呼ばれる「トランザクション検証作業をグループごとに分け、並列してトランザクションを処理する技術」が実装されます。

このシャーディングが実装されることによって、各取引の承認に関する負荷が大幅に軽減。これにより取引の高速化が実現し、ユーザーはよりスムーズにイーサリアムネットワークを利用することができるようになります。

また、PoWからPoSに変更されることによってネットワークのセキュリティ性も向上するのがうれしいポイント。

既存のPoWではマイナーにパワーバランスが偏る傾向にありましたが、PoSはマイナーとなるための条件を「イーサリアムの一定保有量」のみに制限することによって、大量にイーサリアムを獲得しているマイナーの権力を制限します

また、上述のとおり大量の電力を消費するPoWを止めることにより、環境問題に対しても大きく貢献をします。このように、イーサリアム2.0へのアップデートは多くのメリットを業界にもたらすといえるでしょう。

  • スケーラビリティ問題の解決
  • イーサリアム大量保有による権力集中の阻害
  • 大量の電力消費を抑える

まとめると、これがイーサリアム2.0実装によるメリットです。

イーサリアム2.0の実装は、後述するイーサリアムアップデートの第4段階「セレニティ(Serenity)」にて行われます。

このアップデートはフェーズ0~フェーズ2.0の4段階に分けられ、完了まで多くの時間が必要とされる模様で、2021年7月時点ではセレニティの1段階目である「フェーズ0」までが終わっている状況です。

これまでのイーサリアムの歴史

続いて、イーサリアムのこれまでの歴史やアップデート、価格変動を引き起こした大きな出来事・イベントを少しだけ詳しく見ていきましょう。

イーサリアムは2015年のリリース以来、いくつかのハードフォークとアップデートによって進化を遂げてきました

アップデートは全4段階まで予定されており、ここまでに3段階目までが完了。最終段階となっているセレニティ(Serenity)は2020年12月から実装が始まっています。

このセレニティは、さらに4つの段階に分けて実装されることが発表されており現在は1段階目となる「フェーズ0」にいます。

イーサリアムのアップデート
時期名称アップデート内容
2015年7月30日フロンティア(Frontier)基本機能の導入、バグ修正
2016年3月14日ホームステッド(Homestead)プラットフォームとしての機能を実装
2019年3月1日メトロポリス(Metropolis)セキュリティの強化、スマートコントラクトの簡易化、マイニングの方法変更
2020年以降セレニティ(Serenity)PoWからPoSへ移行

また、今なお進化を続けているイーサリアムの歴史を語る上では「The DAO事件」と呼ばれる事柄と「全4段階のアップデート」は外せません。ここでは、下記の内容に触れながらイーサリアムの歴史を追っていきます。

  • The DAO事件
  • アプデ① フロンティア
  • アプデ② ホームステッド
  • アプデ③ メトロポリス
  • アプデ④ セレニティ

それではみていきましょう。

【The DAO事件】ハッキングとハードフォーク

The DAOとは、「Decentralized Autonomous Organization」の略称で、「自律分散型組織」を意味するプロジェクトの名前です。

このプロジェクトは、スマートコントラクトを用いて効果的に資産運用を行うベンチャーファンドの形成を目指していましたが、The DAOが管理する約50億円相当のイーサリアムがハッカーによって盗まれる事件が発生しました。これがThe DAO事件です。

The DAOのプログラムの欠陥を突いて行われたこのハッキングによってイーサリアムは大きな対応を迫られることになり、開発者コミュニティーはハッキング被害者を救うために「イーサリアムが盗まれる前の状態に巻き戻して分岐させる」とのハードフォーク対応を行いました。

このハードフォークによって誕生したのが現在の「イーサリアム(ETH)」です。分岐元となった仮想通貨は「イーサリアムクラシック(ETC)」と呼ばれ、両者は全く異なった2つの通貨としてそれぞれの歩みを始めました

またこの事件からしばらくのあいだイーサリアムの価格は低迷し、8ドル~10ドル付近をいったりきたりするようになりました。

イーサリアムの歴史を語る上では最重要ともいえる大きな事件が「The DAO事件」といえるでしょう

① フロンティア(Frontier)

フロンティア(Frontier)

フロンティア(Frontier)は2015年7月30日から実施されたイーサリアムのプレリリースアップデートのことです。

フロンティアは開発者向けのプラットフォームとなっており、不具合やバグの発見・修正を目的としてリリースされました。大きな目的は、イーサリアムが本リリースされた際の不具合対処を迅速に行うためです。

このフロンティアアップデートによって、イーサリアムが(開発者向けとはいえ)公にインターネット上に公開されたことになります。

この時点で可能であった機能は、マイニング・アドレス間の資金移動・契約作成・トランザクション送信などです。

一方で、ブロックチェーンへの記録は不可能となっていました。ブロックチェーンは改ざんへの対応が万全となっているため、フロンティアアップデートの「テスト」という主目的にそぐわなかったためです。

ブロックチェーンへの記録を残さないことにより、バグが起こった際には巻き戻しを行った上で、再度開発者によるバグ修正が行われました。

また、先に簡単に触れたとおりに、この段階でマイニングも可能となっています。この時点でのマイニング報酬は5ETHに設定されていた模様。

フロンティア(Frontier)のリリースと同時に、プラットフォーム上ではすでに複数のプロジェクトが動き出し始めました。

イーサリアムの実質的な誕生がこのフロンティアアップデートといえるでしょう。

② ホームステッド(Homestead)

ホームステッド(Homestead)

ホームステッド(Homestead)はフロンティアに続く2回目のイーサリアムアップデートで、2016年3月14日にリリースされました。

こちらも開発者向けのプラットフォームですが、フロンティアの稼働によって見つかったバグの修正やプロトコルの変更などが反映されています。

より安定的なプラットフォームとして、イーサリアムが本格稼働し始めたタイミングと言っていいでしょう。

ホームステッドでは、「ブロックチェーンの分岐防止機能の実装」、「GASの引き上げ」、「マイニング難易度の調整」、「セキュリティ面の調整」などが実行されています。

特にセキュリティ面については、前述のTheDAO事件の対応として、DoS攻撃対策などのブロックチェーンを安定的に稼働させるためのシステムが構築されています。

このアップデートにより、イーサリアムはより安定したプラットフォームを提供できるようになり、多くの企業やプロジェクトなどでイーサリアムを用いたアプリケーション開発が行われる下地が完成しました。

③ メトロポリス(Metropolis)

メトロポリス(Metropolis)

メトロポリス(Metropolis)は「ビザンティウム(Byzantium)」と「コンスタンティノープル(Constantinople)」の2つのハードフォークから成るイーサリアムアップデートです。

ビザンティウムが前半、コンスタンティノープルが後半という位置づけで2017年10月から実行されています。

メトロポリスアップデートでは、第4段階であるセレニティ(Serenity)に向けた最終準備として、マイニング難易度の低下とマイニング報酬減額が実行されています。

これにより1ブロックあたりの生成時間も短縮され、イーサリアム上での処理速度も高まる結果となりました。

一方、マイニング難易度低下によって報酬額も減額となり、ビザンティウムでは5ETHから3ETHへ、コンスタンティノープルでは3ETHから2ETHへそれぞれ報酬が変わっています

それぞれもう少し詳しくみていきましょう。

ビザンティウム(Byzantium)

ビザンティウム(Byzantium)は、2017年9月にセキュリティ向上やマイニング難易度簡素化などを目的として行われたアップデートのことです。

このアップデートでは、「ゼロ知識証明(zk-SNARK)技術」の導入やマイニング報酬減額などが実施されています。

スマートコントラクトは、ブロックチェーン上でトランザクションなどの情報が公開しているので、情報透明性の問題が残ったままとなっていました。

この問題を解決するのがzk-SNARKで、この透明性の問題を解決に導きました。また、マイニング報酬の減少については、「ブロック報酬を減少させる半減期の設定」などの調整が行われています。

ビザンティウムアップデート完了によるイーサリアム価格の変動も一部では期待されていましたが、このアップデートでは極端な値上がりは発生しませんでした

コンスタンティノープル(Constantinople)

コンスタンティノープル(Constantinople)は、PoWからPoSにシステムを移行する準備段階として行われたアップデートです。

コンスタンティノープルではビザンティウムに引き続きマイニング報酬の減額が行われ、報酬は3ETHから2ETHへと引き下げられました。同時に、マイニング難易度も徐々に引き上げられています

これらの対応は全てPoSに移行するための前段であり、セレニティ(Serenity)を向かえるための準備となっています。

また、コンスタンティノープルハードフォークは、テスト中にバグが見つかったことにより一定の期間延期となっていましたが、2020年2月28日に無事完了となっています。

④ セレニティ(Serenity)

セレニティ(Serenity)

セレニティ(Serenity)は、イーサリアム2.0を実現するための最後のアップデートです。

セレニティは「マイニング方法を従来のPoWからPoSへ変更し、イーサリアムの2.0に移行すること」を大きな目的としています。

前述のとおり、PoWでは報酬を得るためには「最も早く計算を行う」必要がありましたが、PoSでは「どのぐらいの量のイーサリアムを保有しているか、どのぐらいの期間イーサリアムを保有しているか」によって報酬が決まります。

またイーサリアムは「処理速度」に課題を抱えていましたが、トランザクション処理技術「シャーディング」によって著しくスケーラビリティー問題(処理速度問題)は解決に向かいます。このシャーディングの実装がセレニティの大きな肝です。

セレニティは、さらに4つのフェーズに分かれて実行されます。セレニティが完了し、イーサリアム2.0リリースまでの流れは以下のとおりです。

セレニティのフェーズと内容
フェーズ予定時期内容
フェーズ02020年12月1日に開始イーサリアム2.0のブロックチェーン「ビーコンチェーン」実装
フェーズ12021年に開始予定シャーディングの実装
フェーズ1.52021年に開始予定メインネットをシャーディングに移行
フェーズ2.02021年以降開始予定シャーディングが全て稼働

現在はフェーズ0が終わり、フェーズ1への移行期間となっています。完全にセレニティが終わり、イーサリアムのアップデートが終わるにはもう少しの時を待たなければいけません。

以上、イーサリアムのアップデート内容を簡単に紹介してきました。

ここでアップデート内容を細かく話すととても長くなってしまうので、専門用語など気になった言葉・内容があった方はぜひネット検索等で調べてみてください。

最後に、イーサリアムを取引するのにオススメの取引所を見て、記事の終わりとしましょう。

イーサリアムを取引するならこの取引所がオススメ

ここでは、イーサリアムを取引したいと考えている人向けに、オススメの仮想通貨取引所を紹介していきます。

現物取引とレバレッジ取引それぞれにオススメの取引所を選定しているので、ぜひ取引所選びの参考にしてください。

それではみていきましょう。

現物取引をしたい場合

現物取引をしたい場合には、国内仮想通貨取引所なら「GMOコイン」、海外仮想通貨取引所なら「Binance」がおすすめです。両者の違いを紹介していきます。

国内取引所ならGMOコイン

国内取引所ならGMOコイン

国内でおすすめの仮想通貨取引所は「GMOコイン」です。2016年に設立されたGMOコインは、「GMOグループ」によって運営されています。

GMOグループは数多くの会社を経営しているだけでなく、本社のGMOインターネットは東証一部上場企業です。「取引所を選ぶ際には信頼性を重視したい」という方にオススメしたい仮想通貨取引所となっています。

また、ユーザビリティが非常に高いことも特徴で、専用アプリ「GMOコイン 暗号資産ウォレット」も2020年12月にリリースしています。円の入出金や仮想通貨の預け入れ、口座情報の確認など、取引に必要なツールはばっちり揃っています。

海外取引所ならBinance

BINANCE(バイナンス)

海外仮想通貨取引所Binanceは、ユーザー数が1,000万人も超えると言われる世界でも最大手の仮想通貨取引所となっています。

当然、イーサリアムの取り扱いもあるので、「大手の取引所で安定して取引を行っていきたい」というユーザーはBinanceを使うといいでしょう。安全性・セキュリティ性も抜群なので、安心して取引を進めることが可能です。

レバレッジ取引をしたいならBybitとBinance

イーサリアムを使ったレバレッジ取引を行いたい際には、海外仮想通貨取引所BybitとBinanceがおすすめです。

それでは、2つの海外仮想通貨取引所の説明をしていきます。

破格のMaker手数料に魅力を感じるならBybit

Bybit(バイビット)

Bybitは、2018年にシンガポールで設立された仮想通貨取引所で、イーサリアムのレバレッジ取引にもしっかり対応した取引所となっています。

なにより、Maker手数料が-0.025%と破格の設定になっているのがBybitの一番の特徴

そんな破格のMaker手数料に魅力を感じた人はBybitを利用するとよいでしょう。

また、Bybitはイーサリアムで50倍などのハイレバレッジで仮想通貨FXをしたい人におすすめで、日本語に対応している点も大きなポイントの一つ。

各種イベントやキャンペーンも随時開催されており、タイミングによってはよりお得に取引を進めていくことが可能です。こちらの内容も日本語で案内をしてくれるため、日本人ユーザーにとっても安心のシステムが組まれているといえるでしょう。

高い利益を狙いたい人はBinance

BINANCE(バイナンス)

Binanceでは、レバレッジもイーサリアムは最大100倍まで設定することが可能です。

100倍という高レバレッジを設定できるだけでなく、公式ホームページは日本語にも対応しており、日本人ユーザーにとっても非常に使いやすい取引所となっています。

より高い利益を狙っていきたい人向けに、「追証なしのゼロカットシステム」を採用していることも大きなポイントです。

またBinanceでは、Binance Leveraged Tokens(BLT)という名前の独自レバレッジトークンを扱っており、このトークンを用いることで証拠金や流動性などレバレッジ取引に付随するリスクを軽減することが可能です。

ロスカットのリスクも回避が可能なため、レバレッジ取引を進めたい人に特におすすめの仮想通貨取引所となっています。

イーサリアムまとめ

この記事では、イーサリアムの概要や歴史、特徴について解説をしてきました。まとめとして、以下の点を覚えておいてください。

  • イーサリアムはビットコインに次ぐ仮想通貨ランキング2位の通貨
  • 発行量の上限はないが、少し量を抑えめに動いている
  • 全4段階のアップデートがあり、現在はその4段階目を実行中
  • イーサリアムプラットフォームの特徴であるスマートコントラクトやdAppsは多くの場所で用いられている
  • イーサリアムとイーサリアムクラシックは別物

イーサリアムは非常にメジャーな通貨であるだけでなく、その機能や特徴は今後のサービス開発において大きな役割を果たしていくでしょう。

「プラットフォームとしての将来性に賭けたい」という人はイーサリアムに投資してみてもいいかもしれません。

ぜひこの記事を読んでイーサリアムへの理解を深めてください。

海外仮想通貨FX/ビットコインFX総合ランキング

結局、どこの取引所が良いの?

安心してビットコインFXができるのはどこ?

このようなお悩みを持つあなたのために、「 おすすめの取引所ランキング【2021年最新版】 」をご用意しました。

取引所選びにおいて非常に重要な5つのポイントを基準に、初心者でも安心して利用できる本当におすすめの取引所を紹介しています。

ぜひ、取引所選びの参考にしてみてください。